Cambridge Club

ケンブリッジクラブ

Cambridge Day 福岡 2019 イベントレポート

2019.11.26

Cambridge Day 福岡の様子

先生方に好評をいただいているCambridge Day。

11月24日、福岡で初の開催となったイベント当日の様子をレポートします。

基調講演

英語教育を本気で改善するために必要なこと-指導・評価、教材、入試の観点から

【向後 秀明 先生 - 敬愛大学英語教育開発センター長・国際学部国際学科教授】

深刻な少子化が進み外国人労働者が増えていくことが予想される日本で、日本人がどのようにグローバル人材として活躍できるかの問いに向きあい、ダイバーシティについて考えることから講演が始まりました。

日本の英語教育の現状、日本人は学校教育で10年間英語を学習してもなかなか使えるようにならない事に触れ、Productive Skillsを育てる重要性を紹介。4技能入試の話題も取り上げ、何のための試験であるかを改めて先生方に問いかけ、Learning for Assessmentではなく、Assessment for Learning、Learning through Assessmentに変えて英語教育を再度見つめ直すことの大切さをお話しくださいました。

ワークショップ

ゼロから始めるケンブリッジ教材だけを使用したオールイングリッシュ授業

【中川 千穂 先生 - 工学院大学附属中学・高等学校】

日本初のCambridge English School認定校でのUncoverを使った実践例、Cambridge English School Competition 2019で最優秀賞を受賞した学校での取り組みを絡め、生徒主体の授業の進め方について紹介いただきました。教師は授業の準備に多くの時間を取られるがUncoverではテキストと白い紙さえあれば授業を進められること、生徒が中心となって活動できるよう指示を出し導くことが重要であると話されました。そうすることにより、与えられた課題に対して生徒は自ら考え取り組んでいくようになると自身の生徒さんたちを例に挙げ説明されました。All Englishでの授業に関しての質問には、はじめは戸惑いを見せる生徒も楽しく英語で会話して盛り上がる様子をビデオで紹介し、日本語でする授業では生徒からクレーム(!?笑)が出た話などをされ、あちこちで驚きの表情が見られました。また、学校の授業だけでは4スキルを伸ばすことは難しくクラス外でいかに学習してもらうことが必要であるかにも触れていました。中川先生の革新的な授業の進め方や考え方に刺激を受けた先生方も多いのではないでしょうか。授業での問題・挑戦・解決を出し合うグループアクティビティでも、活発に意見交換する先生方の姿が印象的で、盛り上がりのあるワークショップでした。

Creating learning opportunities: Getting the most out of Unlock

【James Dunn 先生 - Tokai University】

Blooms Taxonomy Revisedバージョンのコンセプト紹介からスタート。分かりやすいチャートを使い、Critical Thinking Skillsを評価する方法を紹介してくださいました。

初めてCritical Thinking のワークショップに参加される先生方も多く、ペア・グループでのアクティビティでは、進め方も含め多くの質問が飛び交いました。James先生は身近な電車の広告やニュースを見て批判的思考力を伸ばす練習をさせている実践例を紹介、最初は大変と感じていてもどんどんできるようになり、そのタスクを楽しむ学生も増えポジティブな結果がでてきているお話を共有してくださいました。

間違いなく必要となる21世紀型スキルのワークショップを、思考錯誤されながらも楽しんでいる先生方の様子が印象的なワークショップでした。

English Grammar in Use の「強み」を生かした英語授業実践

【塚本 裕之 先生 - 元静岡県立富士高等学校】

Tsukamoto-sensei started with his introduction of Shizuoka prefecture and the SHS which he had used the English Grammar in Use title. First, he explained that EGiU was chosen because:

  • It contains paraphrasing, without Japanese support, which allowed students to greatly increased their range of vocabulary
  • The explanations were all in English to encourage students to absorb information in English, think in English, which allows them to create a response in English
  • Most example sentences are written in a story-telling or conversation style which makes it easy for students to understand as they are more actively involved in the situation, rather than passively etc

The above was then demonstrated in the workshop with the audience asked to do group work on a few grammar points, from a number of units. Lastly, he said that the introduction of the English Grammar in Use textbook into his classes had greatly improved students’ ability in English, especially listening, in preparation for the university entrance exams (Center Tests) .

日本語のレポートはこちら

最後に

ご参加いただいた皆さま、お忙しい中お越しいただき誠にありがとうございました。

ここに皆さまから頂いたお声を、一部紹介させていただきます。

  • 今後の英語教育のための方向性を改めて考えることが出来た
  • 具体的にCambridge Englishについて学べたことがよかった
  • I enjoyed talking with other teachers and sharing ideas
  • 盛りだくさんでバラエティに富んでいた
  • Workshopの時間がもう少し長いといいと思った
  • ケンブリッジ教材を使っている学校の実践例がもっと知りたい
  • もっと開催地や開催場所を増やしてほしい
  • Everything was great!
  • 様々な視点から英語教育について学ぶことが出来た

今年のCambridge Dayも残すところ大阪の一か所となりました。

ご興味ある方はこの機会をお見逃し無いよう、奮ってご参加ください。たくさんのお申し込みをお待ちしております。

 

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